雨の傘はあるのに、
涙の傘はどこにあるのだろう
寂しくて
寂しくて
寂しくて
怖くて
夜が明けるのを 静かに待つ夜
ふいに涙が零れ落ちてきても
涙の傘は無い
もともと存在すらしないから
とめどなく零れてきて
溢れ出ても止まる気配がない
ただ感情に任せて
涙がでなくなるまで
ただひたすら泣き続ける
泣き疲れて
顔を洗いに洗面台へ
鏡を見ると
泣きはらした顔
でも
私が見てきた中で
いちばん綺麗な私がそこにいる
誰にも見られたくなくて
水に頼る
その繰り返し
いつになったら抜け出せるのだろう
このループから
涙の漢字の意味
調べてみると納得する
とめどなく流れる水、ですって